瀬谷ボランティアバスレポート

瀬谷ボラバスは震災発生時から、今回で12回目となります。最初の頃は2回/年実施していました。今回は、初めて復興住宅での交流・支援という形で、釜石市内の嬉石県営第2アパートで夏祭りを 開催しました。事前に瀬谷社協さんから現地の社協さんを通じて嬉石県営第1アパート、第2アパートの町内会に声を掛けて頂きました。

 

参加人員は、隼人高校より29名うち先生2名、一般4名、災ボラ3名、事務局6名うち看護師1名、総勢42名、運転手さん2名、ツアーコンダクター1名です。釜石高校の生徒数は不明です。(直接現地社協の車で第2アパートに行ったので)

第1日目は、21:00に瀬谷区役所前を出発し、車中で過去のスライドムービーを約1時間放映し、 一路釜石市へ向けてバスは2時間おきに、サービスエリアに入り、運転手さんの交替、トイレタイムを取りながら、

 

翌朝(7/28)の5時ころ遠野の道の駅にて身支度の整え、朝食、休憩など取り

6:30釜石市に向け出発

7:40頃到着、釜石駅前にておみあげ買い物、現地社協さんと合流、現地釜石高校の生徒さんと合流し、バスで嬉石県営第2アパート到着

10:30、お祭り準備開始、会場設営、調理開始、昼食はおにぎりとお茶。

12:00~お祭り開始

模擬店:牛バラ焼き、焼き鳥、おでん、シュウマイ、かき氷、飲み物(お茶、ジュース、炭酸飲料、ビール、日本酒など)、枝豆、そうめん

 

ゲームコーナー:スカットボール、ラダーゲッター、ビンゴゲーム(横浜近郊のコンビニで廃業になった店舗の商品を景品に充てた)

 

現地の住民の方は、総勢60数人で県営第2アパートの方と近所の方が主で県営第1アパートの方は 1名の参加でした。

 

釜石の方はどうも遠慮がちの方が多く叉聞くとろによるとまだ、町内会が出来ていなくてまとまりがうまく機能していないようでした。

 

県営第1アパートの方の参加が少なかったので、現地の民生委員、社協の方、高校生の方で個別に訪問し、牛バラ焼き、焼き鳥などを持って、お祭りに参加を促したが、参加者はなかった。

 

逆に、第2アパートの近所の方は数人参加されていたようでした。(撤収後バス迄徒歩で移動中に挨拶があり、あー近所の方だったんだと認識しました)

 

近所の方は、撤収作業にもお手伝い頂ていたので、すぐ認識できましたことと新築の一戸建てに住まわれていました。

 

私たちのGrは、焼き鳥コーナーを高校生4名と一般ボランティア1名の6名で、400本は全て焼き、1時間30分くらいで全て完売の盛況ぶりでした。

 

作業は、二人一組で、焼く人、並べたり焼きあがったものをパッキングしたりの分業で作業を進めたので、4名の人は他のコーナーに行って試食したり、現地の方と交流したりと交代制で作業を進めました。

 

この様な作業手順でしたので、合間に沢山の写真撮影や現地の方との交流が十分にでき、結果、短い時間の中で、いろいろな経験・支援ができたのではないかと思います。

 

焼き鳥の材料は、あらかじめ焼いてあり、冷凍にしたものなので、軽く炙る作業でしたので、沢山の要求に応えられました。

 

種類は、ねぎま一種類で選ぶ余地もなかったので、焼くことに専念できたことも良かった。味は、多少濃いめでしたが、まあまーの味でした。また、機材の準備も良く、問題なく作業ができたことも、現地の社協さんとの連携も良く信頼のおけるパートナーでした。

後半の30分間は、ビンゴゲームを行い、現地の方々が大いに盛り上がり、多少の時間オーバーもありましたが、十二分に楽しんで頂けたことがとても良かったです。

 

お祭りの時間配分も参加者に飽きの来ないスケジュールと内容でした。最後に町内会の会長さんよりご挨拶があり、本当にありがとうございました。また例年も来てくださいと、力強いご依頼がありました。

撤収作業においては、町内会長さんはじめ役員の方々の応援もあり、機材、食料など片付けた後、床を水洗し、ゴム付のワイパーできれいにして原状復帰を行いました。撤収時の掃除をきちんと行うことが、また次への強い橋渡しになるものと思います。

 

2日目の夕食は、釜石市内の居酒屋に一般参加の人と災ボラ3名の計6名で入り、冷えたビールとつまみで夕食を取り、ビールがとても冷えていて美味しかった。

2日目の宿は、大槌町浪板海岸 三陸花ホテルはまぎくにバスで移動し、宿泊。このホテルは、震災後天皇陛下が2泊したホテルで、大槌町に1軒しかないホテルで、震災後リニューアルオープンし、名称も三陸花ホテルはまぎくと変更して再スタートした。

 

立地は海岸沿いにあり、台風12号の影響もあり、防波堤を超える波が時折打ちあがる光景のある環境に面した場所にある。

 

大槌町は、釜石よりバスで約1時間と少し離れているが、リニューアルしているので、内装、設備など、とても立派なホテルでした。震災前は砂浜もあったようです。震災で、地盤が約70cm沈下したので、今は砂浜はありません。

7月29日の朝8:30よりホテル総支配人による震災当時の講話があり、当時ホテルでの対応についてお話がありました。(動画といて記録しています)

 

発災当時60数名のお客さんが宿泊していたそうですが、お客さんは全員ホテルのマイクロバスで近所の高台迄避難し、無事であったそうです。判断がとても素晴らしいことでした。

 

ホテルには、第2波の津波で、3階の天井まで浸水したそうです。その時の様子について総支配人さんより約30分間のお話がありました。

 

ホテルの内部の静止画もスライドムービーにしてありますので、観たい方は連絡ください。内装についても、とても凝った内装になっています。ボラバスで利用するにはもったいない位のホテルでした。予約された社協さん、費用など相当の苦労があったのでは?

 

朝食のバイキングも、種類が多く和食中心に、洋食もありバラエティーに富んだメニュー でした。

 

ホテル出発9:20で釜石駅で買い物 10:30釜石駅出発で帰路へ

 

帰りのバスの中で今回の写真をDVDに焼いて(社協の丸山さん作成、写真の提供は篠より1部提供)埼玉エリアに入ったところで、約30分反省会を含めて、上映した。

 

昨日の、お祭りの状況を中心に、夜DVDに焼いて頂きありがとうございました。おそらく昨晩は寝ずの作業ではなかったかと思います。丸山さんほんとうにご苦労様でした。

 

帰路では、台風12号の接近もあり、東京料金所、首都高など渋滞なしで瀬谷区役所前に予定より約30分早く到着しました。

 

今回参加された高校生の皆様方も整然と行動していただき、引率の先生はじめありがとうございました。事務局の皆様お世話様になり、本当にありがとうございました。

 

文 写真 篠 康房