瀬谷災ボラ便り

 

平成29年8月

 

賛助会員・正会員交流会

8月23日(月)せやまる・ふれあい館で初めての賛助会員・正会員交流会を行いました。賛助会員は発災時には人材や資機材を提供していただくことになっており、瀬谷災ボラネットにとって強力な応援団です。

今回の交流会には賛助会員法人6社、正会員14人、区役所4人、社協3人、合わせて27人が参加し活発な意見交換できました。

賛助会員からは仕事内容や防災との関わりについてお聞きしました。6社の業務内容は、地図、タクシー(2社)、ドローン、紙業、ステンレス業と多彩です。専門家ならではのお話に参加メンバーも興味津々、多くの質問が飛び交いました。以下にその幾つかを紹介します。

アオキ地図出版社 青木さん

全戸の名前が乗った地図を各自治会へ配布しています。各自治会では、通学路の確保や、消火栓などを追記して使っています。電気も何もないところでは、紙の地図は利用価値が高いこともあります。

瀬谷交通 益田さん

タクシー業なので道路を走行していますが、月1回情報共有のミーティングを開き、その中で災害に関することも話しています。道路の通行止めや交通情報をドライバー同士で情報共有し易い環境にあります。ただ共有が社内だけにとどまる悩みもあります。

横浜ステンレス工業 遠藤さん

宮城県出身で3.11の時は年に何回か現地にボランティア活動に行きました。社協を通して募金にも応募しました。最近ではゲリラ豪雨がどこにいても発生しています ↗

↗ ので、一人一人が危険を察知して防ぐようにしないといけません。

依田儀一商店 依田さん

災害時にはまず、道路のどこが通れるかを調べるのにドローンを飛ばしています。今のドローンでは人を運搬できませんが、映像を撮って、地上に電波で飛ばし、人の行けない場所の映像を手軽に入手できるようになりました。瀬谷警察署と、災害時にはドローンを飛ばして空撮映像を入手する協定を組んでいます。

今のドローンは1飛行20分、飛行範囲2km程度です。既に建築現場の撮影、農薬散布などに使われ始めています。定期的にドローン講習会を開催しています。

三ツ境交通 石川さん

瀬谷区を中心に活動しているタクシー会社です。今、タクシー無線の情報を災害時に使えるといいなという話が出ていました。

富士紙業 宗村さん

紙を回収して、製紙会社に収める古紙回収の仕事をしています。(宗村さんは瀬谷災ボラネット代表です)

正会員も一人一人が自分のボランティア活動を紹介しました。また社協、区役所から交流会へのコメントをいただきました。これからも年に1度はこのような交流会を開けると良いですね。

                                  文 辻川和伸 写真 篠 康房

 

防災訓練シーズン始まる

防災訓練シーズンが始まりました。瀬谷災ボラネットはメンバーが分担し、大和市総合防災訓練と九都県市合同防災訓練に参加しました。また瀬谷養護学校防災訓練を見学しました。

大和市総合防災訓練(8月26日 大和市立大野原小学校)

かながわ災害情報連絡会加入メンバーとして瀬谷災ボラから3人が大和市の防災訓練に参加し電子地図紹介とDITS投稿しました。

電子地図では大和市のトイレマップを紹介しました。スマホまたはタブレットでQRコードを撮影する ↙


↙ と、スマホ/タブレット画面に大和市トイレマップが表示されます。

あらかじめスマホ/タブレットにQRコードリーダアプリをインストールしておいて下さい。

トイレマップ→ http://u.osmfr.org/m/89859/

公共トイレ情報は、災害時だけでなく、日常生活でもとても大切です。トイレが心配で外出できない高齢者も多いです。大和市はオープンデータを積極的に公開していますが残念ながらトイレ情報は含まれていません。大和市役所の方にオープンデータへのトイレ情報追加をお願いしました。瀬谷区役所や横浜市HPでもトイレ情報は公開されていません。 

大和市総合防災訓練の中で、青山学院&NPO法人クライシスマッパーズ・ジャパン(古橋大地教授)による鳥形ドローン実演がありました。飛行時間1時間。標準的なドローンのように空中停止はできませんが、長時間が必要な用途には有効に使えそうです。また少年消防団の実演がありました。小中学生による消防団で既に1500人が登録されているそうです。若者が防災に高い関心を持ってくれるのは嬉しいですね。 文、写真 辻川 和伸

 

九都県市合同防災訓練(9 月1日小田原市酒匂川スポーツ広場)

毎年9月1日、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、横浜市、川崎市、相模原市、さいたま市、千葉市は合同で防災訓練します。神奈川県では6年前からこの訓練を「ビッグレスキューかながわ」とネーミングし、神奈川県、開催市(今年は小田原市)、消防、警察、自衛隊、米軍、国土交通省、学校、建築協会、電気会社、電話会社のほか多くのボランティア団体が参加します。

今年は神奈川県が合同防災訓練の幹事県のため、黒岩知事が政府の災害対策本部に要請し、安部首相を含む政府調査団が会場の酒匂川スポーツ広場を視察しました。

訓練では土砂崩れで倒壊した家屋や車両からの救助、負傷者のヘリコプター搬送、火災建物からの救助など様々な状況を想定し10機超えるヘリコプターが離着陸していました。↗

↗ 瀬谷災ボラネットはメンバー3人が、かながわ災害情報連絡会加入メンバーとしてこれらの防災訓練を見学しながらDITS投稿しました。

DITSは東海大学トコラボPj室 内田理教授開発の災害情報発信ツイッター発信システムです。写真に50文字内 

の文章を付けてツイッター発信すると発信場所の位置情報が自動的に付加されます。ツイッターは電話に比べ通信困難時も繋がり易い特徴があります。以下のQRコードをスキャンするとDITS投稿した写真と文章をスマホまたはタブレットで見ることができます。以下のリンククリックでもOKです。

Youtube:https://youtu.be/Lum6tyxYndw

Googleマップ:https://goo.gl/nbyCib      

 

  Youtube映像              Googleマップ

        文、写真 辻川和伸

瀬谷養護学校防災訓練(9月7日瀬谷養護学校)

瀬谷養護学校での避難訓練(参加生徒218名、先生108名他)を災ボラメンバー4名で見学しました。

震度5強の地震を想定した訓練で、緊急地震速報の放送を教室で聞き、まず机の下に隠れて身を守りました。

先生の指示通りの行動が難しい生徒もいましたが、教室からグランドに先生に引率されて、落ち着いて避難して

訓練の成果が良かったと思いました。その後、起震車と煙ハウス体験も行いました。

      文 小川滋 写真 篠 康房

   お問い合わせ・ご相談 

瀬谷区災害ボランティアネットワーク

お問合せ窓口 瀬谷区社会福祉協議会

☎ 045-361-2117