瀬谷災ボラ便り

 2019年9月

 瀬谷区災害ボランティアネットワーク 

 

 金沢区工業団地支援活動

 9月9日の台風15号で高波により金沢区の工業団地の護岸壁が600mに亘って壊れ、400社750棟が1m〜3mの浸水被害を受けました。

 9月17日やまと災ボラネット市原信行代表が呼び掛人となり「横浜市金沢区工業団地を救う会」が立ち上がりました。瀬谷区災ボラネットも趣旨に賛同し、14日〜23日にかけ延べ10人が瓦礫撤去、道路清掃などの支援活動に参加しました。なおこの活動は10月に入っても継続されています。

    文、写真 辻川和伸

 

YouTube:https://youtu.be/zyLMqxo0oRI 

          

瀬谷養護学校防災訓練

 9月13日(金)瀬谷養護学校での水害を想定した避難訓練をメンバー3名で見学しました。今回の訓練では、初めて学校外の高台に避難しました。参加者は生徒210人と職員135人です。小学部の生徒は、スクールバス4台に乗車して高台に避難。中学部の生徒は、歩いて南門を出て近くの高台に、高等部の生徒は、歩いて正門を出て近くの別の高台に避難しました。歩いての避難は、職員に引率されながら、落ち着いて並んで移動して安全に避難が出来ていました。 文 小川 滋

南瀬谷小学校防災拠点訓練

 9月7日(土)今年度は、防災訓練実行委員長が交替したこともあり、昨年までのブース展示の替わりに、災ボラメンバー2人が防災拠点の訓練に参加しました。訓練は、町内会・自治会をA、B、Cの3つのグループに分け、3種類実施しました。災ボラメンバー2人はCグループです。

 最初の訓練は体育館での区割り訓練でした。参考になったことは段ボールで1人分の広さの型紙と通路幅の型紙を作成してあり、寸法を測ることなしにテープで区割りが大変スムーズに実施していました。↗

↗ 2番目は簡易トイレパック取扱実習・講話と備蓄倉庫での備蓄品(水・保存パン・保存おかゆ等)5,000個の見学でした。

 最後は横浜市危機管理室作成の「防災拠点の開設・運営マニュアル」のビデオ(20分)鑑賞でした。残念ながら質疑応答の時間はありませんでした。

 今年は新規で防災拠点に於ける避難生活の維持、管理で女性、乳幼児、障害者、外国人等に対する配慮すべき項目に添って色々拠点内に設けられていました。なお、災ボラメンバー1人は訓練に参加しつつDITS投稿しました。 文 由月照也

横浜ひなたやま支援学校防災拠点訓練

 9月1日(日)防災拠点訓練に災ボラネットから3名が参加しました。全体で約160名の参加者は3班に分かれ、3つの訓練会場を回りました。

① 体育館で区割り訓練と、エコノミー症候群予防体操実施。50数名が巻き尺とビニールテープで床に1m✕2m毎にマーキングしビニールテープを貼り区割りした後、各人が1m✕2mの区画に寝転がり、エコノミー症候群予防体操しました。1人当たり1m✕2mはとても狭く、長く生活できるスペースではないと実感しました。

② 地震発生時どのように避難すべきかを動画で勉強しました。合わせて、スマホと携帯で171災害伝言ダイヤル操作実習しました。

 自分の持っているスマホや携帯で171に電話し、メッセージを録音して、そのメッセージを聞いて確認する訓練は初めで良い体験が出来ました。

③ 応急給水タンクからの仮設給水栓の組み立てから蛇口からの給水迄の講話がありました。話だけでなく、実際に応急給水タンクを使い、仮設配管、仮設給水栓の組み立て、最初の捨て水のやり方など、実技があるとより効果的だったと思いました。応急給水タンク容量は1基60トンなので、その60トンを使い切ると給水車による給水になる説明なども欲しかったところです。

 ペット同伴避難の方法についての説明では、日頃から狭い小屋に入れるようなペットの訓練が必要との話がありました。

 なお、災ボラ参加メンバーは訓練に参加しながら訓練風景をDITS投稿しました。 

文 篠 康房  写真 辻川和伸

 

YouTube: https://youtu.be/oKTa043Oi3Y


ビッグレスキューかながわ

 8月31日(土)伊勢原市総合運動公園で、神奈川県全体の防災訓練「ビッグレスキューかながわ」が開催され、瀬谷災ボラから4人が参加し、防災訓練を見学しつつ、50件弱のDITS投稿しました。 

    文、写真 辻川和伸

 

YouTube: https://youtu.be/BF9GL0l5G1U

大和市防災フェスタ

 8月24日(日)防災フェスタが開催されました。かつて災害は忘れた頃やって来ると言われていたが、昨今は忘れない内にやって来るようになりましたと市長の開会挨拶がありました。

 確かにこの1~2年列島各地に、地震・洪水・台風と予想外の規模の災害が発生しています。9月9日の台風15号による千葉県各地の被害も甚大で2週間も停電したのも耳新しいところです。

さて、会場は子供たちの興味を惹きつけるようなイベントが用意されていました。

① ドローンの体験コーナー。回転翼30cm位のごく小型の機種です。コントローラーで自由に操縦するのは楽しいものです。子供たちも行列していました。

② 少年消防団指導による放水訓練。小学校高学年生でしょうか、消防士と同じ格好で真剣に同学年位の子供や、大人にも教えていました。

③ 大和市の女子プロサッカー選手との交流会があるとのことで少年達が大勢集まっていました。通常の防災訓練と一味違った娯楽的要素のある風景でした。その他は定番の、簡易トイレの体験・ 救急救命蘇生・AED操作・土のうの作成・伝言ダイヤル等々なじみのブースがあり、災ボラも参加しいました。

 子供連れでフェスタを楽しみながら、防災知識を知って欲しいとの主催者の意図が感じられる催しでした。 

    文 有賀正一 写真 篠 康房

  

瀬谷ボランティアバス

 8月9日(金)-11日(日)。ボランティアバスは今年で9年目です。今回の参加者は37名でした(一般11名内災ボラ3名、高校生22名、区社協職員4名)。

 金曜日の夜、瀬谷から夜行バスで出発しました。土曜日の朝から震災学習列車に乗車し、三陸鉄道の職員から震災当時から今までの状況について聞きました。震災や津波の経験から学んだことを教訓に、その土地で生活している人たちの想いや強さを感じながら、釜石駅に到着。

 昨年度に引き続き復興住宅(嬉石県営第2アパート)の集会場で、嬉石町の皆様との交流会を行いました。交流会では、横浜ご当地芸人として活躍している“横浜ヨコハマ”の二人を中心に、横浜隼人高校の生徒の企画による「横浜クイズ」と「ボラバスビンゴ!」などで、笑い溢れる時間を過ごしました。

 学生主体の企画は今回が初めてでしたが、高校生たちの元気溢れる姿に交流会参加者全体で盛り上がり、企画は大成功。また、現地の方が美味しい五目ご飯やわかめ汁等をふるまってくださいました。また、今年も県立釜石高校の生徒が3名お手伝いに来てくれました。最後に輪になって瀬谷音頭を踊り、交流会を締めくくりました。交流会後はアフターミーティングとして、復興住宅の皆様と一緒に振り返り会を行いました。

 震災当時のように、瓦礫の撤去や海岸清掃といった目に見えるボランティアではなくなってきています。しかし、釜石市でボランティアバスを続けてきたことで、現地の人たちとの繋がりができました。心の復興という意味で、私たちができることを来年のボランティアバス10年目に向けて考えていきたいです。文、写真 玉井千尋