瀬谷災ボラ便り(平成28年9月)
瀬谷災ボラ便り
平成28年9月
瀬谷ボランティアバス
今回、ボランティアバスという大きな事業を初めて担当させていただき、ボランティアの皆様と被災地支援に参加させていただきました。準備の段階から多くの皆様の、ご意見とご支援を頂き、問題もなく無事に帰ってくることが出来ました。現地に着くまでは、不安な気持ちでいっぱいでしたが、鵜住居に到着した際に、「お帰りなさい」と瀬谷ボランティアバスの参加者を温かく受け入れてくださったことに、自分自身が被災地の皆様に救われたような気がしました。これは、これまで毎年参加してくださったボランティアの皆様の活動結果だとしみじみと感じさせられました。
活動の中では、料理を作っていくうちに徐々に人が集まり、食事の後には「おいしい」と言って声をかけくれた人、鵜住居の方々の会話や笑い声、瀬谷ボランティアバス参加者が「久しぶり」と会話している姿を見て胸が温かくなりました。震災から5年が経過しましたが、実際に現地を見て、まだまだ時間が必要と感じました。これからも、時間の経過と共に、震災でまだまだ苦労をされている人達がいるということが忘れ去られないように、微力ながらお手伝いが出来たらとも感じました。文、写真 瀬谷区社協 水越美恵
三陸ひとつなぎ自然学校伊藤代表から被災時の状況をお聞きしました。栗林自治会館にて
鵜住居地区田郷仮設住宅お住まいの方々とボラバス参加者、釜石高校生で一緒におにぎり作りしました。
瀬谷養護学校防災訓練
9月9日(金)災ボラメンバー4名は、瀬谷区養護学校で行われた「避難訓練」を見学しました。まず、最初に校長先生から養護学校の地域の中の存在・かかわりなどをお話しいただきました。その後10時10分から行われた「避難訓練」は、震度5強の地震が発生したという想定のもと、避難場所への避難・負傷者の救護などの訓練でした。それは、地震発生の一報ののち、身を守るために、「机の下に隠れる」などの具体的な指示が出され、その後、安全が確認されてから避難場所に移動するという内容でした。訓練は、非日常の行動にもかかわらず、在校生の皆さんは難なくこの訓練をやり終えました。私は、この訓練を見学して、教育というものがもつ「力」を強く感じました。 文 村島光子 写真 小川 滋
起震車体験訓練
クロスロード研修会
実施日:平成28年8月15日14:00-15:00
場所 :せやまる・ふれあい館2階多目的研修室
参加者:15名
研修内容:まず当日の進行役がクロスロードゲームについて説明しました。
・「クロスロードゲーム」とは:カードを用いるゲーム形式による防災教育機材の事。カードの設問に対して各自が「YES」か「NO」で自分の意見を示し、多数決によって勝敗を決定する。
・運営方法:多数決で勝敗が決定出来るよう奇数の人数でグループを構成する。
・1人に「YES」カード1枚。「NO」カード1枚用意する。進行役は1名を選出する方法と、設問ごとに交代する方法がある。 (左下に続く)
(右上から続く)
クロスロード研修中の災ボラメンバー
参加者は質問に応じYESまたはNOカードを出す。判断が割れることもしばしば
説明の後、15人を3グループに分けてゲームを開始しました。設問は5問の予定が、時間があったので8問実施、終了後参加者にアンケートを記入してもらいました。
アンケートのまとめ:
・多くの会員が良かったとコメント。これからも時々このような研修会を実施してほしいとの要望が多かった。
・判断に迷った設問については個人としての判断と組織のリーダーとして判断にどう対応するかで皆さん大変迷っていた。
・判断基準として、「安全」を第1に考え、「命」を最優先にすべきであるとの意見がありました。
・今後このような「クロスロードゲーム」で短時間に判断を行う訓練をする必要性を大変感じました。
・組織では多くの意見をどのようにまとめるかが大事であるとの意見がありました。
・今回の参加者15名中70代(8人)、80代(4人)が合わせて12名と災ボラの高齢化をあらためて感じました。
文 由月照也 写真 篠 康房
ビッグレスキューかながわ2016
9月11日三浦半島の自衛隊武山駐屯地で「ビッグレスキューかながわ2016」神奈川県総合防災訓練が開催されました。三浦半島に大地震が起きたという想定の元、自衛隊、県警、海上保安庁、消防署、国土交通省、神奈川県、横須賀市、東京電力、東京ガス、NTT、建築協会、災害派遣医療チーム(ドクターカー、(↗)
(↗)災害支援ナース)、日赤、JAF(自動車連盟)などが合同訓練しました。200人分のご飯を炊き出し出来る車、水を使わないバイオトイレ、災害用風呂など興味深い展示もありました。この訓練では行政機関、企業だけでなくICT研究会、神奈川災害ボランティアネットワーク、レスキューバイクなどボランティア団体も展示ブースを構えました。瀬谷区災ボラネットはICT研究会ブースに3名が参加。DITS*(解説参照)を用いた災害情報ツイッター発信訓練に参加しました。 文、写真 辻川和伸
転倒した車内から人を救出する訓練
(神奈川県警)
(解説)DITSについて
DITSは東海大学To-Collabo安心安全プロジェクト(内田理研究室)が開発したツイッター投稿ツールです。ツイッターではインターネットを通じ140文字の情報を送ることができます。災害時は電話回線が混みあうため繋がる率は普段の5%位に低下します。これに対しツイッターはデータ量が小さいため殆ど繋がります。DITSはツイッターのこの特徴を活かすと共に、GPS(衛星測位システム)で得られた発信者の位置情報(UTMポイントおよび住所)を投稿記事に自動的に追加します。DITSを通じて投稿されたツイッター記事はリアルタイムにDIMS地図に表示されます。これにより被災状況、道路状況、交通状況などを即時に把握することが出来ます。神奈川県のICT研究会(正式名:ICTを活用した災害ボランティア情報収集・交換に関する研究会)ではこの2年間DITSのテストをして来ました。今後、瀬谷災ボラネットもDITSを有効活用していく予定です。 文、写真 辻川和伸
投稿記事はDIMS地図上に
リアルタイムに表示される。
(三ツ境周辺)